ホホオバオイルは育毛に役立つと言われ、最近はネットショップでもいろいろなメーカーのホホバオイルが販売されています。
私がホホオバオイルという単語を始めて聞いたのは、とあるシャンプーのコマーシャルからでした。
私は若いころから、毛が堅くて濃く毛が多すぎるぐらいだったので、薄毛やハゲになる悩みは全然なかったのですが、40代になってから、なんとなく毛の数が減ったなと思い、育毛を考えて短髪にしていました。
しかし、50代に入ってある時、頭頂を見る機会があった時に、頭のてっぺんが薄くなっていることに気づきました。
父も70を過ぎると、さすがに全体的に毛の量は減って来ましたが、頭頂部の一部が薄くなることはありませんでしたので、自分もすっかり安心していたのですが、どうやら私の場合は、父のようにはいかないようです。
それで、今まで、育毛剤のようなものは一切使っていなかったので、脱毛予防に効きそうなものをいろいろ調べてみました。
毛穴が油で汚れると、毛根に栄養が行かなくなり、毛根が元気がなくなる。
かといって、頭皮の皮脂を取りすぎると、皮脂が過剰分泌されてかえって、毛穴の油が増えてしまうというややこしい問題があります。
なのでシャンプーは油を取りすぎるシャンプーはいけないなどと言われていました。
そして、皮脂と成分的に近いと言われるホホバオイルが髪の毛に良いという話がありました。
ホホバオイルはアメリカインディアンが頭に塗っていたとも言われ、インディアンにハゲがいない理由という話もありました。
では、ホホバオイルはどうして抜け毛防止に役立つのでしょう。
ホホバオイルは皮脂と成分的に近いので、皮脂と混ざって、毛穴の奥まで浸透し、毛穴の汚れを取ってくれる作用があり、また、頭皮に適度な保湿を与えるので、皮脂の過剰分泌を抑えて、毛穴を正常な状態に保ちやすいという効果があるそうです。
ですので、洗髪後に頭皮にホホバオイルを塗っておくというのが、抜け毛防止及び育毛に役立つようです。
それではホホバオイルがどういうものなのか、その成分、効能、使い方についてさらに詳しく説明していきます。
ホホバオイルは何から作られているのか?
ホホバオイルはツゲ科のホホバという植物の種子から抽出されます。
抽出方法は低温圧搾法(コールドプレス、冷搾法、常温絞り)によります。
ホホバはで砂漠や乾燥地帯のような不毛な地域で生育しています。生育地域はメキシコ、アリゾナ、南カリフォルニアの砂漠地帯などです。
厚く硬い表皮により包まれて、水分を逃がさず保持しているので、乾燥した過酷な環境でも生育しています。
ホホバオイルは、このホホバの種子から抽出した植物性のワックスです。常温では液体ですが、10度以下では固体になります。
ホホバの種子は重さの50-60%がワックスエステル混合物で、この含有量はどの植物よりも多いと言われホホバオイルとなった時は、殆どがワックスエステル混合物になります。ワックスエステルは皮膚にも20~30%程度含まれていますが、肌に弾力や潤いを保たせてくれる効能が知られています。
ホホバが砂漠で生育する植物であることに由来し、ホホバオイルは熱に強く、酸化安定性が極めて高いです。常温で数年間の使用でも品質の劣化がなく、370度以上で4日間加熱しても品質の変化がないと言われています。
ホホバオイルの成分
ホホバの成分はワックスエステルで、厳密にいうと油脂ではありません。
「ワックスエステル」とは、長鎖脂肪酸と脂肪族アルコールがエステル結合したものです。
エステル結合とは、一般的にはカルボン酸とアルコールの脱水縮合で生成するものをいいますが、このワックスエステルは、長鎖脂肪酸と脂肪族アルコールの組み合わせでできたものです。
ホホバオイルの効能
ホホバオイルの効能について詳しく見ていきましょう。
2. 高浸透性
3. 殺菌作用
高保湿力
ホホバオイルは保湿性が高く、乾燥から皮膚や頭皮、髪の毛を守ってくれます。
シワやニキビ等の肌トラブル、抜け毛やフケ、かゆみ等の防止にぴったりです。
ホホバオイルは刺激が弱いため、肌が弱い方や赤ちゃんにも使えると人気があります。
高浸透性
ホホバオイルは、加齢や日焼けでゴワゴワなった肌をやわらかく保ちます。
肌がやわらかくなることによりオイルの浸透性も高まるので、肌のハリや弾力等のアンチエイジング効果があります。
ちなみに、ホホバオイルはビタミンE、ビタミンA等のビタミン類を多く含んでいます。
特に、ビタミンEには抗酸化作用があり新陳代謝を高めるため、しみやしわの予防に効果があります。
殺菌作用
ホホバオイルには殺菌作用があるため、ニキビや吹き出物の予防に効果があります。
また、炎症も防ぐことからアトピーや皮膚炎にも使えるといわれています。
ホホバオイルの使い方
ではホホバオイルは日常どのように使ったらいいのかを紹介しますね。
2. クレンジングに
3. 保湿に
マッサージに
肌や頭皮のマッサージ時にホホバオイルを使いましょう。オイルで指のすべりをよくして、力の入れすぎや傷の防止に役立てましょう。
オイルを手で温めてから、ゆっくりマッサージするとコリをほぐすとともにリラックス効果も高まります。
クレンジングに
ホホバオイルは、殺菌や炎症を抑えるためクレンジングにも使えます。
ただ、汚れとオイルが毛穴に詰まると肌トラブルが起こることがあるのでクレンジング後は洗い流すことをおすすめします。
特に頭皮マッサージでは、つまったオイルで頭皮がくさくなることもあるので頭皮マッサージ後はシャンプーしましょう。
保湿に
肌や髪を綺麗にしてから、最後に保湿としてホホバオイルを使用しましょう。
浸透性が高いので肌や髪を乾燥から守ってくれます。
なお、案外知られていないのですが、ホホバオイルは紫外線予防にも効果があります。
オイルだと逆に日焼けしそうに感じると思いますが、夏はうっすら髪にホホバオイルを塗って外出すると髪の日焼け予防になります。
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